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2010-01-29

   病院  その1  ~芥川龍之介の「河童」を読んで~

 病院に行った。結構大きな総合病院。なぜ病院に行くかと言えば、私の体に問題があるためである。何も元気ハツラツ、どこも悪くないんですよ、なんてヤツが好んで病院に行くはずがない。
 予約したのは午前九時。なので十時過ぎに行ってやった。どうせいつも予約通りには始まらないからだ。院内に入ると病院特有の薬品クサイ臭い。この表現が間違っているというのなら、私は少しだけ驚く。へぇ・・と。

 総合病院だけあって来院者が多い。廊下にあるソファーはすでに一杯だった。歩いていくと、どいつもこいつも私のことをジロジロと見る。その気味の悪いまなこで・・・。
 私は特別恵まれた容姿をしているわけではない。かといって、その逆でもない。問題となるのは年齢だろう。廊下に今いるのはそのほとんどが高齢者で、若者などほとんどいない。いるとしても本当に幼い子供位だ。私のことを(こんな若いのにねえ・・・・)とでも思っているのだろう。とはいえ、私は自身を若者とはとても思えないが。

「九時に予約したsazaeです。遅れてすみません。」

相手の顔を見ないで言った。

「ハイ、sazaeさんですね。エートすみません。今朝急患が入ってしまって、かなり遅れると思います。その間申し訳ありませんがお待ちいただけますか。」

 私はこの看護士さんの話をろくに聞いていなかった。いつものことだからだ。私にとって重要なのは、診察が何時に始まるのかではなくて、待っている間に何をするかだからだ。これを予想していたからこそ、ポケットに忍ばせていた一冊が役に立つというものだ。


 芥川龍之介の「河童」


 芥川龍之介、自殺した作家として有名だ。作品をいくつか読んだことはある。しかし、この「河童」はまだ読んだことが無かった。なんとか空いているソファーを見つけ、静かに腰を下ろす。病院の廊下は私の読書スペース。本を読むにはうってつけだ。
 事前知識として、この本が自殺の直前に書かれたものだということは知っていた。(後に死の数カ月前だということが解ったが)また、河童が登場し、社会風刺をしている作品だということ。

私の隣にベッドに寝かされたおじいさんがやってきた。点滴のパックにつながれていた。

しかし構わず、本の世界へ旅立つ。芥川龍之介の世界へ。河童の世界へ。
                                                               病院の廊下から・・・



theme : 本に関すること
genre : 本・雑誌

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