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2010-01-27

河童



 こんにちはsazaeです。しばらくお休みしてました。また少しずつ書いていきたいと思います。今回ご紹介する本は芥川龍之介の「河童」です。「河童」は芥川龍之介の晩年の作品の中でも代表作といえます。彼はこれを書いた4か月後に服毒自殺をしています。晩年というよりは、すでに死の直前だと言ってもいいでしょう。

 内容は、主人公の精神病患者が「河童の世界」に迷い込んでしまうというもの。「河童の世界」と言っても人間社会とそう変わりません。医者もいるし、裁判官もいる、警察もいるし、音楽家や資産家だっている。しかし、人間社会でまじめに語られることが、この世界では滑稽なこととされる。逆に、この世界でまじめに語られることが、我々人間にとっては馬鹿げたことに感じるのです。

 芥川龍之介はこの作品を通して、宗教、社会、恋愛、家族制度、芸術など、様々な方面への批判を行っています。つまり、芥川が生きた社会への風刺です。これを読むと、芥川が自殺を考えていたことが感じ取れると思います。



登場人物


第二十八号・・・精神病患者。河童の世界に迷い込んだ話をする男。


バッグ・・・河童で漁師をしている。第二十八号が追いかけた河童で、コイツを追いかけて行ったら河童の世界に入り込んでしまう。


チャック・・・河童の医者。


ラップ・・・河童の学生。


ゲエル・・・ガラス工場の社長。


クラバック・・・作曲家。



感想

感想は次回 「病院」 にてということでお願いします。


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genre : 本・雑誌

2009-12-27

蜘蛛の糸



 こんにちは、sazaeです。今回ご紹介するのは芥川龍之介の「蜘蛛の糸」です。「蜘蛛の糸」は文芸誌、赤い鳥において発表されました。この赤い鳥というのは児童向けの雑誌で、夏目漱石門下の鈴木三重吉が創ったものです。芥川はこの雑誌に他にも「杜子春(とししゅん)」を発表しています。
 児童向けの雑誌ということもあり、どちらも教訓めいた内容になっています。人間らしさとでもいいましょうか。(私はこういう風にはあまり使いたくありませんが・・・)

「蜘蛛の糸」は芥川が手掛けた最初の児童文学作品です。世界観は仏教で、お釈迦様が登場します。極楽と地獄、死後の世界を説明するのは宗教の得意分野です。そういうわけで、とある罪人の死後のお話です。


内容

 お釈迦様はあるとき、地獄の様子をご覧になります。すると「かんだた」という一人の大泥棒が目に留ります。「かんだた」は生前、人を殺したり、家に火をつけたりと、とんでもないやつですが、一つだけいいことをしました。小さい蜘蛛を踏みつぶそうとしたときに、これを思い留まったのです。お釈迦様はこのことで、「かんだた」を地獄から救いだしてあげようと考えます。このときに地獄に垂らしたのが、「蜘蛛の糸」です。
 かんだたはこの糸に気が付き、登り始めます。しかし、地獄から抜け出すのは容易なことではありません。蜘蛛の糸を登り続けて疲れたかんだたは、ふと、下の方を見ます。すると、たくさんの罪人達がかんだたの後を追って一緒に登ってくるではありませんか。
 かんだたは糸が切れてしまうのを恐れます。そしてこう言います。この蜘蛛の糸は俺のものだ、下りろ、と。その瞬間、蜘蛛の糸は切れてしまい、かんだたは地獄へ真っ逆さまというわけです。



登場人物



・かんだた・・・・生前は大泥棒でいろんな悪事を働いた。しかし、一度だけ蜘蛛を踏みつぶすのを思い留まった。

・お釈迦様・・・・かんだたを助けようと、地獄に蜘蛛の糸を垂らす。



感想

 相変わらず芥川作品は短い。読み終えるのに五分もかからない・・・。それでいて、言いたいことは全部言ってるんですよね。ホント不思議だな~。しかも、印象にものすごく残るんですよね。後ろから罪人達が追ってくるところは恐怖の一言です。やっぱり悪いこと出来ない・・・と思ってしまいます。読み終わった後には世の中が少しだけ違って見えます。それは確かです。まあ、それは小説全てに言えることでもあるんでしょうけど。
 五分で小さいリセットが出来る作品、とでもいいましょうかね。軽く休みたい方はぜひ読んでみてください。



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theme : 読書感想文
genre : 小説・文学

2009-12-18

トロッコ



 こんにちはsazaeです。今回ご紹介するのは、芥川龍之介の「トロッコ」です。上にあるのは、「齊藤孝のイッキによめる!小学生のための芥川龍之介」です。「トロッコ」はとても短い作品なので、それ単品では見つけることができませんでした。どうかご容赦を。
 この本には「トロッコ」の他にも、

  くもの糸
  仙人
  魔術
  杜子春
  白
  鼻
  蜜柑
  悪魔
  地獄変
  羅生門     などが含まれております。芥川作品にちょっと触れてみたい方におススメです。

「小学生のための」ってついてるじゃないか。買えねーよ。なんて言わないで下さい。小学生で解るんですから、我々が解らないはずがないじゃないですか(笑)むしろ、こういう児童向けの本の方が良かったりするものです。でもまあ、好みは人それぞれ。


 芥川作品は今回初めてですので、一応、芥川龍之介にも触れておきたいと思います。芥川龍之介は1913年、東京帝国大学に入学します。今の東大ですね。そして、在学中の1915年、師匠の夏目漱石と出会います。その翌年、芥川は「鼻」を発表し、夏目漱石に高く評価されます。しかしこの年、師匠夏目は亡くなってしましまいす。このブログでも何度か夏目漱石はご紹介させていただきました。
 その後も、芥川は数多くの作品を残しますが、胃潰瘍、神経衰弱、不眠症などに悩まされます。1927年の4月に「文芸的な、あまりに文芸的な」で、文豪、谷崎潤一郎と論戦を交わしています。論戦の中身は、物語の内容が小説の質を決めるものなのかどうか。芥川は「物語のおもしろさが小説の質を決めるものではない。」として、志賀直哉を例に挙げています。小説の神様ですね。

 そして、この年の7月24日、自宅で服毒自殺をします。

遺書も残されていたそうです。自殺の動機は「将来に対するぼんやりとした不安」。これは結構有名ですね。

芥川の死から8年後、親友の菊池寛が芥川の名前を用いた賞を創設します。

 これが、「芥川賞」です。

「直木賞」、「芥川賞」この二つを聞いたことがない人は、まずいないのではないでしょうか。
以上が、芥川龍之介についてでした。以下、トロッコについてです。


内容

 主人公の良平は、工事現場のトロッコが大好き。見ているだけでウズウズしてきます。トロッコを押してみたい、そして乗ってみたい。そんな気持ちを抑える事ができません。そんな良平に、トロッコに触れるチャンスがやってきます。土工のお兄さんを手伝って、乗せてもらうことができたのです。押したり、乗ったりするのがとっても楽しい。ところが、トロッコはだんだん良平の家から離れていきます。しかも、もうすぐ日が暮れてしまいます。良平は不安になります。そして、これまでトロッコでやってきた道を、自分の足で、走って帰ることになるのです。


登場人物

良平・・・主人公。8歳の小学生

縞のシャツを着ている男・・・良平をトロッコにのせてくれた土工。

耳に巻煙草を挟んだ男・・・良平をトロッコにのせてくれた土工。


感想

 大変短い作品です。おそらく全部読み終えるのに、15分もかかりません。さっと読んで、さっと終わります。ですが、その風景が映像として残ります。トロッコを押す場面や、乗っているときの風、そして、傾いていく太陽が眼を閉じずとも浮かんできます。夕陽と一緒に走るなんて、まるで走れメロスみたいな・・・・しまった、またしても走れメロスが出てきたか・・・・。
 とにかく、私はこの映像的な文章が好きです。とっても、好きです。きっと皆さんも見えるのでは?


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